公務員の面接的な正解、各官庁や自治体の求める人物像はあります。
しかし、繰り返しますが、おそらくM-1グランプリの優勝戦でも、公務員の面接でも、ひいてはコミュニケーション全てに言えることですが、「一体、『自分は』何を本当に相手に伝えたいのか」という主体性が、一番大事です。
TAC徳島校では、他の同じ試験種・試験区分に合格した仲間が、どれぐらいのレベルのことを、どういうボリュームで、どういう応対で言うのか、目で見て確認してほしいので、合格者を一堂に会して面接練習します。
この時に、既に面接カードの書き方はその内容も含めて、授業を行った後なので、自分なりに書いて持って来てもらいますが、ほぼ白紙で来る人がいます。
そして、他の人が言うことを一生懸命書き留めたり、質疑応答のコーナーで「この質問に何て答えたらいいんですか?」「あの質問にはどう答えるんですか?」と尋ねて、全て回答内容を自分以外に求めて、それを丸暗記して答えようとする人が実際にいます。
公務員試験は本質的に就職試験なので、分かりやすく伝えるために面白おかしく、就活を婚活に例えてお話しする時があります。
面接で伝えたい事を自分に訊くのではなく、他人に尋ねすぎる人に私は、「ラブレターをネットで検索して、コピペで書いて出すようなものだ」と申し上げます。
これでは、お相手のハートをつかむことが、できる訳がないです。自分の魂を相手に揺さぶられたのはなぜなのか、その理由を、その人だけに向けて書いているかどうか、簡単に見破られてしまいます。
理由は、面接カードもラブレターも、その人が本心で書いてあることは、他に見たことも聞いたこともないようなこと、その人でないと言えないことを、そこに書いてあるからです。
逆に、他人に考えさせたお手軽コピペの面接カード、デジャヴ(既視感)満載の面接では、どの面接官の記憶に残ることもなく、結果も出にくいのは、当然のことなのかもしれません。決して「感心」することが無いからです。
私は、独学という手段、そして公務員の学校が多数ある中から、わざわざTAC徳島校を選んでいただいたご縁を大切に、来られた方皆さんが、ただ受かるのでなく、一番で通るように何ができるかを考えて、模擬面接も拝見しております。
そして、地方公共団体で徳島県内では唯一、徳島県警関連が合格者にも成績開示します(他は、不合格者のみ成績開示されます)。今年も、徳島県警察官B(男性)で一位合格者を輩出いたしました。また、今までも、BでもA(男性)でも当校から一位合格された人がおられますし、警察事務で一位合格された方も、数名いらっしゃいます。
一位合格は、M-1で言うと、優勝者です。
一位合格の方で、コピペ&デジャヴの人はいないです。
このブログをご覧の方の中には、既に公務員の面接で結果が今までに出ていなくて、(そこそこ応対が他の一次合格者同様にできていると自分では思うのに、落ちるのはなぜだろう? しかも、成績開示したら、面接の成績が、後ろから数える方が早かった! )という人がおられるかもしれません。
その理由は、「本当に、自分の心から出た思い、これだけは伝えたいという思いを、相手に伝えていますか?」という、M-1グランプリ優勝戦の審査基準、公務員の面接の合否基準、そしてコミュニケーションの基本に立ち返ったところに、答えがあると私は思っています。(了)
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